1年次はトリミング、動物看護、ドッグトレーニング、ペットビジネスの全4分野を学びますが、2~3年次は愛玩動物看護師の国家資格取得に重点を置きます。
動物看護学の基礎分野を主体に
トリミング、ドッグトレーニング
などの4分野を学ぶ。
- ○生命倫理・動物福祉
- ○動物形態機能学
- ○動物栄養学
- ○動物感染症学
- ○動物看護概論など
- ○動物愛護・適正飼養実習
- ○トリミング実習I
- ○愛玩動物学I
- ○動物行動学I
- ○ドッグトレーニング実習Ⅰ
- ○ビジネスマナー
など
臨床動物看護学を学んで
応用力を身に付け、
基礎分野の理解を深める。
- ○動物臨床看護学各論
- ○動物薬理学
- ○動物内科看護学、実習
- ○動物外科看護学、実習
- ○動物医療コミュニケーション
- ○動物臨床検査学、実習など
- ○トリミング実習II
- ○動物行動学II
- ○ドッグトレーニング実習
- ○適正飼養指導論
- ○ペット関連産業概論など
など
インターンシップを通じて
知識と技術の実践力を身に付け
国家試験合格をめざす
- ○動物内科看護学、実習
- ○動物外科看護学、実習
- ○動物臨床検査学、実習など
- ○動物看護総合実習
- ○国家試験対策など
- ○トリミング実習III
- ○動物行動学II
- ○ドッグトレーニング実習
など
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皮フや骨格、心臓や消化に関わる臓器など動物のカラダの仕組みを理解します。
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動物形態機能学で学んだ動物のカラダ(部位)に対応する病気の症状や予防法・治療法などを学びます。
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病原性の微生物や寄生虫の種類、感染源や経路、予防や対処法などを学びます。
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動物どうしでうつる感染症や、人にもうつる人畜共通感染症について学び、動物病院やペットサロンなどで道具や院内を消毒する方法を学びます。
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病気の状態や兆候を知るため、血液・糞尿の検査など、実習を通じてさまざまな検査方法を身に付けます。
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獣医師や他の動物看護師とのチームワークや、飼い主さんとの円滑なコミュニケーションを学び、より能率的でスムーズな病院運営につなげます。
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犬・猫のふだんの健康管理や診療の補助に必要な基礎知識を学び、身体検査や採血・投薬・輸液・輸血などについて理解します。
*愛玩動物看護師国家資格の指定カリキュラムを学びます。
1年次から形態機能学などの基礎科目を学んでおくため、コース分け後の応用科目の理解が深まります。動物看護師の資格取得を目標としたカリキュラム編成になっていますが、トリマーに転身したときにも役立つ内容です。
*トリマーコースでは一部の科目を除く。
動物看護に関連する資格
- ◯愛玩動物看護師《国家資格》
- ◯アニマル・ヘルス・テクニシャン
- ◯ペットフード販売士
動物看護師だけでなく、
トリマーも覚えておきたい
動物看護学。
動物のカラダの仕組み、感染症や予防などの動物看護学の専門知識は、動物看護師だけでなくトリマーにも必要です。動物の皮フや耳・目などのトラブルはペットサロンで働く中でも出会う回数が多いのですが、正しい知識があれば、病気の早期発見につながります。また言葉の通じない動物だから、ちょっとした異変でも飼主さんに教えてあげることが必要です。1年次やトリマーコースの2年次でも、動物看護師資格の必須カリキュラムの一部を学びます。
検査や手術まで可能な
セントラル動物病院を併設。
机で学ぶ授業とともに、実習で体験しながら学習することを重視しています。実習の一つに動物が暴れないよう支える「保定(ほてい)」がありますが、これは獣医師が診察や処置などをスムーズに行うために欠かせない技術です。こうしたスキルを、業務経験のある獣医師や動物看護師の指導のもと実地に学ぶことで、教科書では学べない「コツ」も身に付けることができます。また授業に特化した動物病院として「セントラル動物病院」の開設届出を行っているため、糞や尿検査といった基礎実習だけでなく、採血の補助や血液検査・レントゲン検査、さらに獣医師による手術まで実習室でできる環境が整っているのも、セントラルトリミングアカデミーの特長です。
国家資格「愛玩動物看護師」に
よって活躍の場が広がる。
2019年に愛玩動物看護師法が成立し「愛玩動物看護師」の国家資格化が決まり、第1回の国家試験は2023年2月に実施されました。国家資格を取得した愛玩動物看護師は、獣医師の指導のもとで採血やマイクロチップの挿入などを行うことができるようになります。特に後者のマイクロチップは、2019年の改正動物愛護法に基づき、2022年6月から犬・猫の販売業者に動物への装着が義務づけられるため、国家資格を得た人の活躍の場が広がります。なお入院動物の世話や診断を伴わない検査など、従来の動物看護師が行ってきた業務は国家資格がなくても可能です。
小さな命を守るため、
動物看護学のベースをしっかり勉強しよう。
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飼い主さんとの会話は、ペットの病気を治す大きな手がかり。
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不安を取りのぞいて、しっかりカラダを支えよう。
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検査結果によって治療法は大きく変わるよ。責任重大だ。
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獣医師のサポートも、私たち看護師の大切な仕事だよ。
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獣医師の指示に従って、動物たちの薬を用意するよ。
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飼い主さんの質問にもいつでも、ちゃんと答えられるようにね。
- 動物医療の発達により、ペットの平均寿命は伸びつつあります。ペットがいっしょに暮らしていくうえで、年をとった犬のお世話は避けて通れません。これからの看護の現場では犬の種類や大きさに注意するだけでなく加齢にも気をくばり、飼い主さんにもペットの年齢に合った飼い方のアドバイスをしてあげることがポイントです。
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- 食事への配慮
- 動物も人間と同じように、年をとるにつれて必要な栄養や好みも変化します。年齢に合わせて用意されたドッグフードでペットの体調を管理してあげましょう。
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- 床ズレ防止の寝床づくり
- 寝返りをうてないまま一定の方向に寝たきりになると、床ズレができはじめます。毛布やタオルでカラダの向きを変えて、床ズレを予防してあげましょう。